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資本と戦略

「資本と戦略」の研究を初めて2年が経過しました

ビジネスを設計するときに忘れたくない名言3つ

こんにちは、中村です。

私の仕事といえばコスト削減やオペレーション改善、組織力向上、採用はもちろんですが最重要の仕事の1つは事業の設計です。今まで様々な事業に携わり、小粒が多いながら成功と失敗を重ね、その中で多くの学びがありました。そして多くの投資家や先輩経営者からアドバイスを頂く中で「そういうことか」と心に刻まれる言葉がいくつかあり、私が事業を設計する際には常に意識している言葉を3つご紹介します。

大きな波に乗れ(byとある投資家A)

よく言われる例えですが事業とは波乗り、波に格好良く乗れるかどうかを競います。

まずは大きな波が起きそうな場所に浮かんでいることが何よりも重要であり、大きな波が実際に起こればその波が自分を押し上げてくれます。これが波が起きてから向かうとタイミングは遅すぎ、波が小さな場所で波に乗っても上手く乗りこなすのは至難の技です。

具体的に言うのであれば市場規模が大きく急成長している市場に早めのタイミングで波に乗り始めれば乗り方が下手であり事業にバグが多くても波が自分を運んでいき、どうにかなるもの(初期のiphoneなどのように)ですが、ラーメン屋市場のように成熟している場合は波は小さく完璧なバランスを持っていなければうまく乗りこなせません。ラーメン屋で儲かっている店がないわけではないが、難易度は極めて高いというわけです。

ここで重要なのは、大きな波が起きそうな領域に矢野経済などのレポートでまとめられる前から浮かんでいることです。矢野経済で市場の姿が見え市場規模が急成長しているということは既に誰かがその波に乗り売上を上げていることを意味します。多くのニッチが発生し始めるので参入の余地はもちろんありますがその市場(=波)で天下取るのは遅い可能性が大きいですね。大きな波が起きそうかどうかは数字になっていないので「XXなサービスが最近流行り始めている」や実際のユーザーインタビューなどからふと気づくタイミングが多い、注意深く見よう。

ちなみに、事業をする人には2タイプあり、市場を啓蒙し続ければ波は自分で起こせると考える人と波は自力では起きず自分は乗る(もちろん多少の相互作用はありますが)という考えがあります。とある知人はアフリカで誰も靴を履いていない状況を見て、靴の潜在的な市場規模は巨大だと考えると言っておりましたが、私は後者のタイプで「何かしらの強い要因がなければ自分の啓蒙は虚しく終わる」と考えるほうです。今靴を履いていないことには理由があり、コストであったり製品特性であったりします。技術や物流革新により靴の価格が1/5に下げることが出来た、などのニュースがあればアフリカの靴市場は出来るかもしれませんが、自分の啓蒙など豆粒のようなものかもしれません。もちろん、前者タイプのほうがリスクテイカーの思考ですので大きなリターンがあるかもしれませんが、心配性な自分としては後者のスタンスをとっております。

労働集約はやめろよ(byとある投資家A)

労働集約とはつまり売上に比例し、労務費が上昇するようなビジネスモデルであり短期的な売上を上げることは簡単なのですが中々収益性が安定しません。代表格としては制作系の業務がこれにあたります。クリエイティブ系であれば自分の色を強く出したい、気の合う仲間だけと働きたいなど会社を大きくしたい以外の目的がある場合は別ですが、会社を大きくし、収益を上げるという目標があるのであればあまり適していません。

良い所を言うと短期的は売上を作ることは収穫逓増型ビジネスモデルと比較してかなり簡単です。学生の方で一度腕試しで起業をしてみたい方はまずコンサル、制作、営業代行などの労働集約型で売上を上げつつビジネスを学ぶのはお勧め、売上上がらないと生活出来ないですからね。

Always stick to the problem , not to the business model(byとある投資家B)

先日紹介頂いたとあるシリアルアントレプレナーで現在、投資家である知人がディナーの最中に言っていた言葉です。事業を設計している中やサービスを作っているときに、これはもしかしたら上手くいかないかも?と思うときは結構あります、そのときには常に「これは本当に狙っていた課題を解決するか?これが現行の手法よりスイッチングコストを乗り越えるほど優れており、代替手段として最良なのか?」を何度も問い直すことになります。ここでそうでないかもしれない、となった場合に「では今持っている仕組みで他の課題は解決出来ないか?」と検討が行くと危険シグナルです。自分が作ってしまったアセットに個室してしまっており、ユーザーの課題解決というビジネスの役割から離れていってしまっています。十分に冷静であれば自分の勘違いを修正するのはさほど難しくないはずなのですが、一度根性を出して作ってきたものを捨てるのはかなり勇気のある決断。しかし、役に立たない仕組みをいくら作りこんだとしても結局ユーザーに使われず不幸の先延ばしをするだけです。

注意深く進めながらも勇気を持って進めよう

最初から知っていればあの失敗もなかったかも、と感じた教訓を並べました。どのような場面で知っていればよかったかというと

・大きな波にのれよー>海外研修が売れて理由はわからず喜んでいた自分に言いたい

・労働集約はやめろよー>製作会社を起業し体力の極限に追い詰められていた自分に言いたい

・Stick to the problemー>数名で三ヶ月かけて開発したソフトが全く受けず、それでも改善を続ければ売れると信じていて結局1年近くのチャレンジが無駄に終わる前の自分に言いたい

やりながら学ぶと共にビジネスの基礎くらいは事前の学習で知っておいたほうがよかった

 

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